ども、行政書士の松井です( ̄▽ ̄)
( ̄▽ ̄)←なぜこんな顔になっているのかと言いますと、暑すぎるからです(笑)
今日は午前中は枚方警察署、午後からは天王寺警察署にて手続きをしてきたのですが、駅から歩くだけでヘロヘロになってしまいました・・・5月ってこんなに暑かったでしたっけ・・・?
というわけで、今日のテーマはコチラ!
「バーを開業して成功した人たちの共通点」
僕のように風営法業務を多く取り扱っている行政書士は、当然飲食店・水商売関係の経営者たちと接するわけですが、開業手続をさせてもらった後、全てのお店が生き残るわけではありません。
ほんの1年ほど前に許可手続をしたばかりのお客さんから電話がかかってきて
「先生、お店廃業したいんですけど、どういう手続が必要ですか?」
と聞かれるのは、正直、日常茶飯事です。
一方で、
「2店舗目を出すことになったので、また手続をお願いします!」
というお電話もまた、それなりにかかってきます。
両者の違いは一体どこにあるのでしょうか?
行政書士は経営コンサルタントではありませんので、飲食店経営のノウハウを持っているわけではありません。
でも、数えきれない程の飲食店経営者を日々見ていると、成功している人の共通点みたいなものが見えてくるわけです。
なので、開業前の許可や届出手続の段階で「あ、この人は成功するな」とか「もう少し考え方を変えないとやばいんじゃない?」という予感がしてくるんですよ。
そして、その予感はだいたい当たります。
そこで今回は、行政書士である僕から見た、バー開業者で成功または失敗した人たちの共通点をあぶり出そうと思います。
ちなみに、なんでバーかと言いますと、飲食店、とりわけ水商売を始めようとする人の多くはバーから始めるからです。
何の経験もない人が「よし、キャバクラやるぞ」とか「ナイトクラブつくるぞ!」とはあんまりならないです^^;
バーで資金をつくって、他業種に参入するというパターンは多いですけどね。
バーを開業するのは未経験でも可能なのか?
結論から言うと、未経験で開業しても成功できると思います。
バー経営で稼いでる僕のお客さん、けっこう未経験で始めた人の割合が高かったりします。(もちろん、最低限の勉強はしたうえで開業はされていますが)
ただ、1流ホテルのバーで勤めているバーテンさんのようなスキルや知識を売りにしたお店にするのは難しい、と言うか無理です(笑)
でも、バー経営で「稼ぐ」という視点では、必ずしも繊細なカクテルをつくるスキルや膨大なお酒の知識は必要ないと思います。
これはマーケティングの問題でもあるのですが、ターゲット層を絞ることが重要です。
1流ホテルのバーにも負けない本格的なカクテル(1杯2〜3000円の高単価)を求める客層をターゲットにするならば、未経験では無理でしょう。
仮にそんなスキルがあるバーテンを雇うにしても、それなりの給料を払わないと人材が確保できませんし、最初からリスクが高すぎます。
一方、未経験で始めた人がガッツリ稼いでいるのは、1杯800円前後の一般的な価格帯のお店のケースが多いです。
オーセンティックな雰囲気はないけど、いつ行っても常連でワイワイ賑わっている、盛り上がっている中で客同士の新たな繋がりができる、というお店はかなり強いです。
盛り上がってきたり、客の中に可愛い女の子がいたりすると、いいところを見せようとシャンパンを開けてくれる男性客はけっこういるはずですww
もしくは、ガールズバーも未経験で開業して稼いでるお客さんが割といます。
正直、普通のカクテルであれば手順通り作れば失敗することはないですし、ワインやウィスキー、焼酎等であれば作る必要もありません。
味にこだわるというより、
「楽しくお酒が呑みたい」
「自分の居場所的な店が欲しい」
「女の子と飲みたい」
「キャバクラ行くのは気がひけるけど、ガールズバーなら行きたい」
という理由でお店にくる層をターゲットにすれば、お酒に関するスキルというのはさほど重要ではありません。
そこよりもむしろ、ターゲット層に見合った立地、きちんとした損益計算に基づく経営、集客、さらには従業員の管理が重要になってくると思います。
特に、ガールズバーに関しては従業員(女の子)の管理が大変です。
でも、そこさえクリアすれば、ガールズバーはかなり稼げると思います。
ガールズバーについては後ほど書きますね(^^)
バーを開業するのに必要な運転資金は?
バーに限らず、飲食店を開業する際にネックとなるのは資金ですよね。
必要な資金は大きく分けて
- 初期費用
- 運転資金
の2種類です。
どちらも、どんな規模の物件を借りるかというところで大きく変わるので、一概には言えませんが、カウンター席+2、3個のボックス席のお店を想定して、ざっくりと説明します。
①の初期費用ですが、必ず必要なものとして物件を借りる際の敷金・礼金等がかかります。
さらに、内装工事費用、酒の仕入れ費用、厨房の什器、音響設備の設置、看板制作費、人件費、広告宣伝費etc・・・。
このように、1から始める場合、5~600万円の初期費用が目安になります。
また、②の運転資金とは、実際に営業を始めてからお店を回していくのに必要な資金です。
開業していきなり毎日満席御礼というわけにはいきませんから、最初の数ヶ月は赤字になる可能性があります。
売り上げが上がらなくても家賃・光熱費等の固定費は支払っていく必要がありますし、ガールズバーのように最初から人を雇う場合は人件費がかさみます。
そう考えると、運転資金として最低でも200万円程度、ガールズバーの場合は300〜400万円程度は用意しておいた方がいいと思います。
バーは居抜き物件で開業する方がいい?
上記の資金を見てビビった人も多いかと思いますが、節約できるところもたくさんあります。
その代表的なものの一つが「居抜物件を借りる」ことです。
いい居抜物件を見つけた場合、多くのメリットがあると言えます。
そこで、居抜物件を使うメリットとデメリットについて触れたいと思います。
居抜物件のメリット
メリット①初期費用が抑えられる
同業種の居抜物件であれば、基本的には大きく手を加えなくともそのまま使える状態です。
そのため、内装工事費用も最低限で済む他、厨房機器が残っていればそのまま使えます。
厨房機器ってけっこう高いので、これをそのまま使えるというのは激アツだったりします。
初期費用を抑えることで事業のリスクも小さくなりますし、内装よりも人材確保や広告宣伝にお金をかけたいという人には特にオススメです。
メリット②オープンまでの時間を大幅に短縮できる
内装工事を本格的に入れるとなると、完成までに数週間かかりますから、それがないとなると一気にオープンにこぎつけることができますよね。
オープンまでの時間が短いということは、空家賃の発生をなるべく防ぐことにも繋がります。
早く利益を出すには、まず店を早く開けること。オープンまでの期間は短いに越したことはありませんね(^^)
メリット③前のテナントの客を引き継げる可能性がある
前のテナントの性質にもよりますが、同業種であれば可能性はあります。
久しぶりに行ってみたら「あれ?看板変わってる!」っていうことってありますよね。
そんなときでも、同種の店であれば「せっかく来たし、試しに入ってみよっかな」となる人も中にはいると思います。
路面店ではなく雑居ビルの1室に出店しているお店は、通りすがりの一見客がほぼありません。
そんな中、フラッと入ってくれる人は貴重ですし、そこからリピーターになったり、他の人を連れてきてくれたりするかもしれません。
そうやってコツコツと常連客を増やして行くのがバーを繁盛させる秘訣ですよ(^^)
居抜物件のデメリット
デメリット①好きな内装やレイアウトにできない
これは居抜物件の宿命でもありますが、なるべく内装や設備にお金をかけずに出店できる反面、完全にイメージ通りの内装の店舗を探し出すのは無理だと思います。
「そんなん当たり前やろ!」
と言われるかもしれませんが、ただ費用を抑えられるということばかりに固執して、店のコンセプトとかけ離れた居抜物件を借りてしまう人が意外と多いんですよ・・・。
例えば、ターゲット層が20代の女性なのに、おじさん臭い雰囲気のお店だったら二度と来てもらえないですよね?
反対に、落ち着いた大人の雰囲気がコンセプトなのに、あまりに安っぽかったり、ポップな内装だと完全にズレてしまいます。
考えたら当たり前のことなんですけど、条件のいい居抜物件は出た瞬間に借りてが決まってしまうことも多いため、勢いで契約してしまい、後で悩むという人をけっこう見てきました。
初期費用を抑えることは大事ですけど、「どんな店にしてどんな客層を集めるのか」ということを忘れないでくださいね!
デメリット②厨房機器等の設備が古く、修理代がかかる可能性も
先ほど挙げた居抜物件のメリットの中に、「厨房機器が残されている場合、そのまま使える」ことがありました。
しかし、設備が古い場合には使い始めてすぐに故障する可能性もあります。
このような設備は基本的に残置物扱いですので、故障した場合は自己負担で修理しなければなりません。
ですので、結局後々になってお金がかかるケースもあります。
また、「これだけ修理にお金かけるんだったら、最初から中古でも状態のいい厨房機器を買えばよかった・・・」という事態になることも。
残置物を利用すればコストを抑えられますが、このようなことも頭に置いておきましょう。
デメリット③前のテナントが造作譲渡料を要求してくることも
居抜物件の場合、前のテナントが店の内装や設備にそれなりの投資をしています。
それを次のテナントがそのまま無償で使うのではなく、「これだけお金をかけたんだから、買い取ってくれ」と要求されることがあります。
この要求を造作譲渡料と言います。
カウンターとイスだけのシンプルなバーであれば、あまりないかもしれませんが、少し広いお店などで独特の内装を施していたり、店の中に造作をしている場合等は要求されることがあります。
その内装が気に入っているのならば検討してもいいでしょうが、そうでもない場合は自分で1から内装工事をするのにかかる見積費用と比較して、冷静に考えてみるべきでしょう。
デメリット④新規オープンというイメージが湧きにくい
居抜物件にもよりますが、内装のキレイさは店舗によってかなり差があります。
前の店が内装工事をした後、割とすぐに閉店したという場合はキレイなことが多いと思いますが、10年以上何も手を入れずに営業してきたお店であれば、けっこう汚かったりもしますよね。
後者の場合だと、新規オープン!と聞いて来たものの「え、新店の割になんか汚くない?」と思われるかもしれません^^;
また、前のテナントにも来たことのあるお客さんからすれば、何ら代わり映えのない風景です。
このように、空間として魅力を出しにくい場合、接客やメニューで違いを出していくことが重要です。
デメリット⑤前のテナントが失敗したという実績がある
前のテナントが出ていったということは、基本的には廃業したということですよね。
もちろん、店が繁盛して手狭になったので、もっと広い物件や立地のいい物件に移転するというポジティブなケースもありますが、廃業のケースの方が圧倒的に多いはずです。
廃業した=失敗したのには必ず何らかの理由があるはずです。
「前の店主の営業努力が足らなかった」、「接客が悪かった」、「経営戦略が間違っていた」というのであれば、それは前のテナント独自の理由なので問題ありません。
ですが、失敗の理由が「その物件に関すること」であった場合、そこに関するマイナスポイントはそのまま引き継いで営業することになります。
「立地が悪い」
「エレベーターがない」
「近隣テナントとのトラブル」
etc・・・。
そこをわかった上でそこをカバーする戦略があれば問題ないのですが、「契約した後に気づいた」というパターンは危険です。
そうならないように、事前にしっかりとリサーチしましょう。
結論:それでも成功するためには居抜物件は有効
居抜物件を利用することについて、メリットに加えてデメリットもいくつか書きました。
しかし、多くのお店を見てきた僕としては、やはり居抜物件を有効に利用することはデメリットをはるかに凌駕するメリットがあると考えます。
バー開業で成功している人の多くは、1店舗目は居抜きで借りてローリスクに営業し、2店舗目や3店舗目を出店する時は資金力もついているので、内装工事をガッツリ入れたり、場合によってはスケルトンから完全オリジナルな店舗をつくったりしています。
もちろん、複数店舗を運営するとなると、店を任せられる人材育成というスキルも必要になるのですが、単純に物件選びの流れだけを考えると、最初は居抜物件というパターンが圧倒的に多いんですよね。
逆に、最初から資金を使って「理想の店をつくるぞ!」と意気込み、めちゃくちゃキレイなお店をオープンさせた人はけっこう失敗してます(^^;)
豪華だったりキレイなお店=儲かるというわけではないですからね。
いかにターゲットと決めた客層を呼び込むか、それに尽きます。
内装の完成度なんていうのは、その客層が欲する最低基準さえクリアしておけば、お客さんは普通にお金を落としてくれますよ。
あと、内装にお金をかけたがる人って単なる自己満足になってる人が多いです。
目標は理想の内装にすることではなく、あくまでバー経営で稼ぐことですよね?
完全に目的と手段が入れ替わってる人がめちゃくちゃ多いです。
自分の理想=客が求めるものとは限りません。
そのあたりのバランス感覚を失わないように気をつけてくださいね!
バーを開業して成功する人の年齢は?
意外と若くして成功している人が多いです。
僕のお客さんでミナミでバーをオープンした23歳の方がいるのですが、その店は常連さんで連日盛り上がっているようです(^^)
ちなみにこの店はガールズバーではない、普通のバーです。
誰でも気軽に入れて、カラオケやダーツを楽しみながらワイワイ飲むというような雰囲気の店ですね。
僕としては、年齢はあまり関係ないのかなと思います。
若くてもしっかりと計画性を持って開業すれば、全然稼げますよ。
若いということは体力があります。
ガールズバーを除けば、通常最初はオーナー自ら店に立つと思いますので、毎日お酒を飲まなければなりません。
自分や従業員の誕生日、店の周年なんかはガンガン飲まされますww
なので、体力がないとできないんですよね^^;
もちろん、自分は一切飲まないというスタイルもありですが、お客さんから「マスターも飲みなよ」と言ってもらえるような接客スキルは必要ですし、実際お客さんにどんどんお酒をおごってもらった方が稼げます(笑)
一方、年齢が若いことによるデメリットとしては、1番や金銭面かなと。
先ほど、開業資金と運転資金で数百万は必要と書きましたので、「20代でそんな金ねぇよ!」と思われたかもしれません。
しかし、全て自己資金で賄うことだけがビジネスではありません。
借り入れ、もしくは投資してもらうことを視野に入れればいいと思います。
水商売系は国金から借りるのは難しいかもしれませんが、飲食店に投資してくれるような人は探せば見つかるものです。
ちなみに、23歳で開業した方も個人投資家から投資をしてもらって店をオープンしました。
こう言うと、ちょっと風営法をかじったことのある人から「それは名義貸しで違法だ!」と言われるかもしれませんが、全く的外れです(笑)
名義貸しというのは、その名の通り、名義だけ貸して店の経営には全くタッチしていない状態です。
投資や借り入れを受けたうえで自分自身が経営するのであれば、全く問題ありません。
これを名義貸しというならば、銀行から借り入れをしている飲食店関係の企業は全て違法営業になりますから(笑)
余談ですが、過去に19歳の方からバーの開業手続を頼まれたことがあります。
手続としては飲食店営業許可(保健所)+深夜酒類提供飲食店の届出(警察)の2つになるのですが、けっこう苦労しました(^^;)
法律上、未成年だから上記2つの許可・届出手続ができないということはありません。
しかし、お酒を提供するお店を未成年が経営するとなると、当然行政としてはめちゃくちゃ嫌がるわけです。
最終的に、保健所では保護者から一筆もらうことで許可を出してもらい、警察では「お前は飲むなよ?」と何度も警告された上で届出を受理してもらいました(笑)
まぁ、お客さんから飲まされるシチュエーションは容易に想定できますし、それが売上にも繋がりますので、成人してから開業することをオススメします(笑)
バーを開業して新規顧客を集める方法
路面店であれば通りすがりにフラッと入ってくれる一見客も期待できますが、ミナミなど繁華街の路面店というのは家賃もクソ高いですので、2階以上の雑居ビルの1室から始めるパターンが圧倒的に多いと思います。
そうなると、たまたま入った一見客というのがほぼ期待できません。
ですので、集客には戦略が必要になってきます。
①自分の人脈による紹介から広げていく
まずはこれが基本です。
水商売のみならず、飲食店やその他のビジネスで「口コミ」というのが最も固い営業です。
まずは自分の友人・知人に店をオープンしたことを告知する。そして、実際に来てくれた人が次は別の人を連れて来てくれる。さらにその人がまた別のお客さんを・・・というのが理想の流れです。
この流れをつくるには、連れて来られた人に店を気に入ってもらう必要があります。
ですので、初めて来店した人でも楽しく飲めるような雰囲気作り、接客スキルを高めていかなければいけません。
僕が見る限り、長く続いているお店で最も多いのはこのパターンです。
口コミが広がるまである程度の時間はかかりますが、そうやってジワジワとお客さんが増えてくれば、気づけばカウンター席が常連客で埋まっていると思いますよ(^^)
②広告掲載料を払ってネットに載せる
即効性があるのはこれです。
ホットペッパーやぐるナビのようなサイトに掲載することですね。
ガールズバーの場合は女の子のいるお店専門の掲載サイトを利用するといいと思います。
例えば、ポケパラ関西というサイトがあります。
スマホからの検索に対してもレスポンシブになっていますので、居酒屋で飲んだサラリーマンが「次は女の子のいるお店で飲もうか」となった場合、近くのお店をサクッと検索して来店するというパターンですね。
注意点としては、基本的に掲載料がかかるうえ、ランキングなどで上位表示させるためには追加料金が必要になったりするケースも多いということです。
広告宣伝費にいくらかけて、どれだけのリターンがあるのかということをよく検討するべきですね。
ただ、掲載料を払ってでも呼んだお客さんがリピーターになってくれれば、次回からはそのお客さんに対しての広告宣伝費は0です。
なので、最初はトントンか、多少赤字でも、常連客が少ないうちは広告を打つべきだと思います。
そういった面でも、ある程度の運転資金を用意しておくことが必要になってくるわけですね。
- 広告宣伝費をかけて新規客を呼ぶ
- そのお客さんが他のお客さんを紹介してくれる
この流れをつくることを意識しましょう。
③SNSを利用する
LINEやTwitter、Instagramを利用して集客する方法です。
最近ではSNSを利用してない店は大きな機会損失を被っていると言えるほど、大きな集客の要となっています。
店の紹介や、みんなで楽しそうに飲んでる光景などをアップし、いいねやシェアされると一気に拡散します。
最近ではLINEのタイムラインを利用している人がかなり多いですね。
SNSでいいねやシェアされるメリットは、友達やフォロワーがいいねした投稿を見ると「少なからず自分のつながりのある人が肯定的に評価しいる=変なお店ではない」という認識を持ちやすいという点です。
これはある意味、知人から紹介されたようなものですので、口コミ営業とネット営業のいいとこ取りのような効果が期待できます(^^)
また、同じバー経営者同士の横のつながりを持っておくと、他店のオーナーがシェアした投稿をみたその店のお客さんが「この店も行ってみようかな」と思う可能性があります。
それは別にお客さんを取られるという意味ではなく、バーに通う人というのはいくつも行きつけのお店を持ってるものですし、用途やその日の気分で行きたい店を選ぶものです。
なので、同業者をライバルとして敵視するばかりではなく、横の繋がりも大事にしておくことをオススメします(^^)
ちなみに、最近ではSNSでお店の写真をアップしている人がかなり増えていますので、普通に「今日もオープンしました」と投稿するだけでは注目してもらいにくいです。
投稿のたびに前振りでちょっとしたネタを書いたり、従業員同士の面白い写真をアップするなど、「思わずクスッと笑ってしまう」ようなスパイスがあると、「この店面白そう」と思ってもらえます。
何かオリジナリティを加えた投稿を考えてみてくださいね(^^)
ガールズバーを開業して稼ぐために必要なこと
ガールズバーというのは、その名のとおり、女の子がカウンター越しに接客してくれるお店のことで、お客さんはお酒を飲みにくるというより、女の子目当てできます。
ですので、お酒に関する高いスキルや知識がなくても営業できますし、気に入った女の子がいればリピーターがつきやすい業態でもあります。
キャバクラよりもリーズナブルに遊びたいという人が利用することも多いガールズバーですが、実際キャバクラ行く方が安上がりになったりする程、客単価は高めだったりするのもメリットです。
あ、だからと言ってぼったくりはやめてくださいよ!笑
そこで、僕が見てきたガールズバー営業で稼いでいる人の特徴をいくつかお伝えします。
①女の子をうまく管理する
キャバクラのようにドレスを着て横について接待しないでいい分、素人っぽくてかつレベルの高い女の子を集めやすいのがガールズバーの特徴ですが、やはり水商売の女の子の管理という点では時にキャバクラ並みに大変だったりします。
ですので、ガールズバーの店長は元ホストだったり、ナンパ師だったりと女の子の扱いに慣れている人が多かったりするわけです。
最初は時給の良さで応募してきた完全素人の女の子でも、仕事をしているうちに段々と水商売に染まっていき、金銭感覚も狂い始め、ワガママな性格になっていくことが多いです。
そんな女の子達に、いかに気分良く働いてもらえるかがポイントです。
何でもかんでもご機嫌取ってお姫様扱いしろというわけではありませんが、ガールズバーやキャバクラは女性キャストが主役ですので、うまく手のひらで転がすくらいの器量が必要です。
②女の子の営業努力が報われる給与体系にする
繰り返しになりますが、ガールズバーにくるお客さんはお酒より女の子が目当てですので、気に入った子がいればまた会いにきたいと思うはずです。
そこで、連絡先を交換して、お客さんが女の子の出勤日を確認したり、逆に女の子の方から営業をかけたりするわけです。
店によっては連絡先交換禁止というところもありますが、営業しなくてもせっせと店に足を運んでくれるような総じてレベルの高い女の子ばかりを揃えなければ難しいと思います。
もちろん、変なお客さんもいますので、連絡先交換をするかしないかは女の子の自由ですが、店としてはなるべく女の子にリピーター客を呼んでもらった方が売上が上がるわけです。
そのためには、頑張ってお客さんを呼んで売上に貢献した分、見返りがあるという給与体系をつくることが重要になってきますよね。
女の子は稼ぎたいから時給の高いガールズバーで働いているわけで、努力して営業してもインセンティブがつかなければヤル気をなくして辞めてしまいます。
お客さんを呼べる女の子というのは貴重ですので、インセンティブはケチらずにどんどんつけてあげましょう。
僕のお客さんで長く店を続けて稼いでいる人たちは、従業員へのインセンティブを惜しまない人ばかりです。
中にはびっくりするくらいのインセンティブを支払っているお店もあります。
ケチって人を使おうとする経営者は、はっきり言ってダメです。
そういうお店は常に「人が足らない」と嘆いています。
僕からしたら「いや、辞められて当然でしょ(笑)」と思うわけですけど(^^;)
従業員がモチベーションを保てる環境を保てば、自然と売上が上がると思いますよ。
③明朗会計を徹底する
先ほどもちょこっと書きましたが、ぼったくりはやめてください(笑)
昨今、ガールズバーによるぼったくり事件が横行しており、ガールズバー=危険というイメージがついてしまっている風潮があります。
ぼったくりでなくとも、いまいち会計が不明瞭だったりすると、間違いなく次回の来店は期待できません。
よほどの伝酔客でない限り、客というのは頭の中で「だいたいいくらくらいかな」と予想してます。
それとかけ離れた請求額を見た瞬間、一気に信用がなくなります。
仮にその請求額はシステム通りの計算だったとしても、問題はお客さんがそれを理解したうえで飲んでいるかどうかです。
ですので、初回来店時は必ず料金案内を徹底してください。
- 時間制の飲み放題なのか、ショットなのか
- 女の子のドリンクはいくらなのか
- サービス料とTAXは何%か
- 延長した場合のシステムはどうなるのか
- カラオケは無料なのか
もし時間制の飲み放題であれば、区切りの時間ごとに現時点の金額と延長した場合の金額を明示しましょう。
請求された金額が大方予想通りであれば、「この店は安心して飲める。また来よう。」と思ってもらえます。
明瞭会計を徹底しているという点も、長く継続してどんどん出店を増やしているお店の共通点です。
バーを開業して失敗する人の特徴は?
ここまでバー・ガールズバーを開業して成功している人たちの僕が知るかぎりの共通点をあげてきました。
逆に失敗した人たちというのは、これまで書いてきたことができていない人たちです。
特に多いのは「なんとなく儲かりそうだから」という理由で無計画に出店した人ですね。
僕のお客さんでオープンから廃業までの最速記録は、なんと0日です(笑)
0日・・・そう、オープン直前で諦めてしまいました(^^;
物件を借りて、内装工事も全て終わらせ、さらに許可・届出手続きを完了している段階でですよ!
理由を聞いてみると
「よく考えてみると、とてもじゃないけど維持費を払っていけない・・・」
いや、今さらかよ(笑)
この方は、僕のところに来た時点で既に物件を契約していたのですが、これからの展望をヒアリングしていると「これ、どう考えても毎月の家賃すらペイできないよな?」と思うような内容でした。
僕の方からもやんわりとアドバイスはさせて頂いたのですが、最終的には本人が決めることですので、当初の予定通りの営業内容で進めるという結論になったようでした。
しかし、オープン直前に頓挫。
その人は、かれこれ1000万円以上のお金を無駄にするはめになってしまいました。
確かにバーは通常の飲食店と比べると利益率も高く、物件や設備投資も少額で始められる面もありますが、生き残るお店ばかりではありません。
- どんな客層をターゲットにして
- どんなコンセプトのお店にするのか
- オープン後の収支予算
- 最初はどうやって集客していくのか
- 店のコンセプトに合った従業員はどんな人物像か
など、きっちりと考えた上で計画的に出店すれば、そこまで無残な結果にはならないはずです。
「事業主になるんだ」という自覚を持って、やるべきことをひとつひとつ地道にやっていきましょう。
まとめ
長くなりましたが、風営法専門の行政書士である僕が見てきた、成功したバー経営者の共通点を書かせてもらいました。
法律の話はあまりなかったので、行政書士っぽくない内容でしたが^^;
でも、許認可に関わる行政書士だからこそ、開業した人たちのリアルな顛末を見てきているわけで、ある意味中途半端な“自称”コンサルタントが書いたブログより真実味がある内容になったんじゃないかと自負しております。
また、僕自身がプライベートで飲みに行った際も「あぁ、この店は繁盛して当然だな」と思うこともあれば、「2回目はないな」と落胆することもあるわけで・・・。
まぁ、最終的には健全な営業をしている自分のお客さんのお店に飲みに行くのが1番安心なんですけどね(笑)
これからバーやガールズバーの開業を考えている方にとって、今日の内容のほんの一部でも参考になることがあれば幸いです(^^)