5号ゲームセンターの申請をしたら史上最短で許可が出た話

ども、行政書士の松井です。

 

実は少し前の話なんですが、兵庫県の姫路にて5号のゲームセンター営業での風俗営業許可を申請していたのですが、僕のキャリア史上最短で許可がおりるというイベントが発生しました(^^;)

 

もちろん、署の忙しさや時期にもよるのですが、標準処理期間よりも10日以上早く許可が出ましたので、正直驚きましたね。

 

大阪市内の繁華街を管轄する署であれば、取扱件数が多いこともあり、そういうことはおきません。

早く許可が出たとしても、1日2日で、基本的には標準処理期間きっちりで許可が出ることが多いです。

立入調査で不備があれば標準処理期間をオーバーするのか?

よく聞かれる質問

 

「検査に通らなければ許可が伸びますか?」

 

この場合、「検査に通らない」と「許可が伸びる」を分けて考えましょう。

検査に通らないとは?

風俗営業の許可申請には基本的に現地の立入調査が入ります。

俗にいう「検査」というやつですね。

 

この検査に通らないというのは、すなわち営業所の構造設備が風営法の要件を満たしていない場合です。

もし申請者に欠格事項がある等が発覚すれば、検査日までに連絡があるケースが多いです。

 

ちなみに、欠格事項が発覚した場合、不許可よりも許可の取り下げを要請されることがほとんどですね。

警察も行政実務としてあまり不許可という結末にはしたくないのでしょうね・・・あくまで申請者の方から申請を取り下げるという形が無難ですから(^^;)

 

話がそれましたが、現地調査(検査)で通らないということは、構造設備に関する不備を指摘されるということですので、それを是正すれば当然ですが審査は進みます。

 

まぁ、どうやっても是正できない事項であれば許可の取り下げということになるかもしれませんが、行政書士が介入する以上、「この部分は仮に指摘を受けても是正しようがないな・・・」という厄介な構造の店舗であれば、申請者に事前に説明しているはずですけどね(^^;)

 

つまり、何らかの是正ができる以上は再検査になることはあっても1発アウトで不許可ということには基本的になりません。

許可が伸びるとは?

では、再検査でめでたくクリアということになったとして、再検査になった分の時間のロスによって許可が出るのが遅くなるのでしょうか?

 

「許可が伸びるんですか?」

 

と聞かれる方はほとんどがこの意味でおっしゃってると思います。

 

結論を言うと、ケースバイケースです。

 

例えば、大阪市でキャバクラの申請をした場合、標準処理期間は申請日から数えて45日です。

仮に申請日から2週間後に立入調査が入り、そこで不備があったとしましょう。

 

そこからすぐに是正をして1週間後に再度検査を受けたとしても、標準処理期間まで24日残っています。

ここまで余裕があれば、よほどのことがない限り許可が標準処理期間を超えることは考えにくいかと思われます。

 

一方で、年末など検査のスケジュール自体が込み合っていて、そもそも1回目の立入調査が申請日から3週間後になり、そこで不備を指摘され、その不備を是正するのに1週間かかったとしたら・・・?

 

「是正したので明日にでも再検査にきてください」と言っても、警察にも都合がありますし、すぐに来てもらえないことも多いです。

 

そうなると、審査の事務処理の込み具合によっては標準処理期間をオーバーする可能性もあります。

許可を遅らせないためのポイント

許可が出るまでは営業できませんので、それまでは空家賃を払うことになりますので、例え1日でも許可は遅らせたくないものですね。

 

当然、許可を遅らせないためには1回目の検査で不備を指摘されないようにすることが最も重要です。

しかし、お店の構造によっては検査を受けてみないと何とも言えないようなパターンというのはどうしても出てきます。

 

検査官としても、図面で見るのと実際に現場で見るのでは判断が異なりますし、同じ構造でもOKを出すかどうかは検査官の主観が入る場合もあるのが事実ですからね。

 

そこで、疑義が生じる構造のお店であれば「万が一ここを指摘されたら、こういう風に是正できるように準備しておきましょう」と指摘される部分を事前に予測して、すぐに是正できる用意をしておくことが大切です。

 

先日もナイトクラブ(特定遊興飲食店)のリニューアルに伴う検査で、「ここは言われるだろうな」と予想できる部分があったので、検査実施中は工事業者の方にその場にいてもらいました。

 

そして、予想通りそこを指摘されましたので、その場で直してもらって無事1発で検査クリアということになりました。

 

まぁリニューアルというのは新規の許可ではなく変更承認申請という種類の手続になり、標準処理期間が「検査を受けた日」から8日ですので、とにかく時間がないんですよね。

 

リニューアルオープン日も決まっていますので、再検査だけは避けたいということで、特に大規模店舗の検査時は工事業者の方に同席してもらうことが多いです。

 

ちなみに、今回過去最短で許可を出してもらったゲームセンター、実は不備があって再検査になってるんですよね。

 

ただ、すぐに是正できる範囲のものでしたので、翌日には是正して署に連絡→そこから2日後に来てもらい合格、という流れで時間のロスはほぼありませんでした。

 

ですので、一概に再検査=許可が遅れるということではないということを知っておいて頂ければと思います。

まとめ

今回は風俗営業の立入調査に伴って、不備があった場合に許可が遅れるか否かについて僕の経験を書かせて頂きました。

 

弊所で承った申請については許可が遅れたことは基本的にありません。

工事業者の都合などで予想外に工期の遅れが生じた場合は別ですが・・・。

 

やはり検査日に合わせて工事の予定は余裕を持ったスケジュールを組んで欲しいと思います。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事